やっとこさ、、利尻富士、登頂!~利尻山登山・第4話~

私は人生初登山で道に迷っていた。。。本格的にやべえ。。。

右も左もありゃしねえ。。。

↓道に迷う前のお話

アラフォーオジサンの人生初登山、6合目以降のお話です。 ↓6合目までのお話はこちら 6合目から7合目までは今までとほとん...

と、その時、追い抜いた登山パーティーの1組が登ってきたのだ!その人達の熊よけの鈴がバカみたいに大きな音で、、チリンチリン鳴ってわかったのだ!

その音のほうに向かって行ったら登山道に出た!その人達の前に出た!森から私が飛び出てきたので熊かと思ってびっくりしたそうだ。。申し訳ない。。

ちなみに私は2つのパーティーを追い抜いてきたのだが、もう一つのパーティーはこの登山道は危険だからと引き返したらしい。「ひきかえしたっていいじゃない きけんだもの」

「頂上まで行くなら私達と一緒に来たほうがいい。」と言われて僕はそのパーティーに加わった。

ドラクエだ!リアルドラクエだ!

メンバーはというとオジイ3人とオバア2人とオレ。決して強いパーティーとは言えない。。

そして、やっぱりあの急斜面横断ゾーンを行くらしい。

まじで?ほんまかいな?!と思ったが、オジイとオバアはズンズン進んでいく。

まじで?ほんまかいな?!歳のせいで恐怖心とか鈍ってきてるんちゃう?と悪態つきたくなるくらい平然とズンズン進む。

俺がビビリなだけなんか?いやそんなことはない。あれは今でもおかしいと思う。老い先短いからって命を粗末にしてはいけないと思う。と今でも悪態つきたくなる。

その後もこのロープ切れたら死ぬよなゾーンとか、道幅40センチで左側が崖やから右から強風来たら死ぬよなゾーンとか多々あったと思うのだが、オジイとオバアがズンズン進むので怖がっていられないのだ。

↓ロープ切れたら死ぬゾーン

怖くても進むことしか許されないのだ。オジイとオバアがそれを教えてくれたのだ。さすがは人生の先輩だ。やっぱり登山は人生そのものなんだ!とか言うかっての!

そして、9合目通過。

オジイとオバアがズンズン進むせいで9合目の看板がどこにあったか分からない。

しかし!!9合目過ぎてから今までが嘘だったかのように天気が回復してきた!今までのような道の険しさも無くなった!

やっとこさ、、利尻富士、登頂!

「頂上まであと15分くらいですよ。」と降りてきた人が言う!おお、もうちょいだ!カウントダウンだ!

歩くこと15分、着かん!まあまあ歩くペースもあるし。

歩くこと20分、着かん!歩くこと30分、まだ着かん!

元気づけるために降りてきた人が軽く嘘をついたらしい。。。アホか!ついてええ嘘とついたらあかん嘘があるんじゃ!これは後者じゃ、ボケ!今、そんな優しさいらんねん!頂上ついた人間の余裕か!もっと人の気持ちを鑑みろ!

って、、、歩くこと38分、着いた!

降りてきた人はオレに嘘ついたがオレは頂上についた!!てへぺろ!

やっと着いた!今までの天気が嘘のように頂上は透き通る晴天!!

景色も最高!雲海もある!利尻山ならではの景色である山頂からの海も見える!山頂から見る水平線!さすがに綺麗やな。

↓さすがに綺麗

これか!!これやから登山するんか!!

とは、なりまへんでした~。

すんまへん。やっぱり人間には向き不向きてのがあるようで。。。

割に合わんねん!!

頂上の景色が最高なんは認める。頂上付近に来るまで荒れ狂ってた天気が急に快晴になった奇跡のような展開も認める。

んでもな、それじゃあ割に合わんねん!

こちとら登る過程で怖くてチンチン縮み上がっとんじゃ、アラフォーやのに!疲れたし足痛いし服汚れたし!

そういうこっちゃ!それで割に合う人は登ったらええねん。

と、私は最後まで文句しか言わないのであった。

って、まだ最後じゃないねん!下山せなあかんねん。。。

登山死亡遊戯じゃ。

「人生まだまだ折り返し地点?人生ももう折り合えし地点?どっちを選ぶ?」

とかなんとかいっちゃってー。

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